甲状腺疾患について
甲状腺機能亢進症

甲状腺ホルモンが過剰に分泌されると、心臓がドキドキする、頻脈、不整脈などの循環器症状が現れます。ほかに、イライラする、落ち着きがない、不眠などの精神症状、やせ等の身体症状が現れます。血液検査で甲状腺ホルモンを測定すれば簡単に診断でき、必要に応じてメルカゾールなどの抗甲状腺剤を使います。原因のほとんどはバセドウ病ですが、慢性甲状腺炎(橋本病)の初期にも現れることがあります。
甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンの分泌が低下すると、体重増加、浮腫(むくみ)が現われ、行動が緩慢になる、冬の寒さが身に応える等の症状が出現します。血液で甲状腺機能の低下が認められたら、チラージンSなどの甲状腺ホルモン剤を飲みます。おもな原因は、慢性甲状腺炎(橋本病)です。
甲状腺腫
甲状腺全体が腫大するもの、左右の甲状腺の一部が腫瘍化するもの等、いろいろなタイプがあります。甲状腺エコーで甲状腺がんが疑われるものは、専門医療機関に紹介しています。