徒然なるままに 63. 新聞を読んで・その16 学校教育 | 市川内科医院のブログ│実験室

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徒然なるままに 63. 新聞を読んで・その16 学校教育

2024年6月15日

 

 

学校教育って無駄だろうか? アインシュタイン先生には悪いが、私はそうは思えない。いま、こうして知ったかぶりして生意気なことを書いているが、私の知識の大半は小学校、中学校で学んで来たことだ。よく「高校の数学など全く役に立たない」とおっしゃる方がおられるが、そういう方に限って、見当違いな理屈をこねまわす人が多い。例えば「微積」や「三角関数」の詳しい公式はらなくても、その概念が分っているのと知らないのとは、発想が違ってくる。    ただ、現代国語に関しては、長文読解の試験はいつも出来なかった。現代国語のあの問題は社会に出て、役に立たないと思う。 (息子たちに言わせれば、あのタイプの試験問題は定型さえ押さえてしまえば簡単だそうだ)  本を読むのに、技術なんていらない。初めのうちは字面を追っているだけでも、いつの間にか読み通せる(読了する)ものである。    あとは、体育の実技だ。  高校のころ、ソフトボールで空振りばかりしていたら、教師が特訓をしてくれた。いくらやっても空振りばかりしている私に、先生は「こりゃだめだ」と言って、匙を投げた。  体育の実技は、大学1年生の1年生の前期で終わったが、これで一生体育の実技はないと思った時、本当に嬉しかった。最近、ある県の教員採用試験で、「受験者数減少対策として、体育の実技試験を止める」と発表した。「まだそんな野蛮なことをやっていたのか!」と驚いた反面、私と同じことに恐怖を感じている教員志願者がたくさんいることを知りホッとした。  中学2年生の時、運動会の組体操の練習で、私は瘦せっぽっちだったので、体格の良い同級生の肩に乗る役だった。「下の人が私の足首をしっかり握っていて、上になる私たちが手を繋げばグラグラしない」と言うのが先生方の発想だ。私に限って、そんな理屈は通用しない。「いやだな」と思っていたら、あるとき案の定私はぐらついた。「もう駄目だ」と思って下の君の肩から飛び降りようとしたが、彼は私の足首をしっかり握っていて放してくれない。上半身が下になっても足首は開放されず、最終的に左肘を体育館の硬い床にぶつけた。痛かった!  脳貧血を起こして、頭がボーツとした。体育館の隅っこで寝転がっていたら、担任が飛んできた。  この話には、おまけがつく。担任は責任を感じて、親(皮膚科の開業医)に言う前に、私を骨接ぎに連れて行った。接骨医は私の肘をさっと撫でただけで、「打撲です」。 ボール紙のシーネを当てて、「痛みが取れたら、明日から組体操の練習をやって良いです」 がっかりした。「また、あの怖い肩の上に乗らなければいけないのか」    家に帰ったら親にひどく怒られた。「骨接ぎじゃ駄目だ!」  すぐ病院の整形外科に連れて行かれて、左上腕骨下端部骨折と診断された。ぶ厚いギプスを巻かれたが、「これで先生に説明できる」と思った。 嬉しかったのは、「これで、いやな組体操の練習をしなくて済むこと」と「運動会は見学できる」ことであった。(長々、書いたがこのことは以前「実験室ブログ」で書いた。それほど私には、インパクトのある出来事であった。)私の骨折事件は当時その危険性を指摘する教師は誰もいなくて、以後も継続して行われた。漸く最近になって全国的に運動会での組体操や人間ピラミッドは廃止になったことは喜ばしい。

本当の書きたいことはこんなことではなかった。中2と小6の孫娘がヒップホップ・ダンスに熱中しているが、それを見て私は「どうやってあのリズム感を身につけたんだろう」といつも羨ましく思っている。音楽的にも身体的にも、ヒップホップ・ダンスは身体的な発育にとって好ましいこと私は思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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