私の本の読み方 28. 江戸の憲法構想 | 市川内科医院のブログ│実験室

長野県中野市三好町1-2-10 TEL:0269-22-3366 長野電鉄長野線「信州中野」駅 徒歩6分

タイトル背景

実験室市川内科医院のブログ

▼ MENU

私の本の読み方 28. 江戸の憲法構想

2024年8月29日

「江戸の憲法構想」 関良基著 作品社  この本をどこで知ったか定かではないが、信州ゆかりの人名が沢山出ていたので興味を持って購入した。著者の関良基と江戸時代に幕府方で憲法を構想した赤松小三郎は信州上田の人、幕末の朱子学者で科学者の佐久間象山は信州松代藩の藩士、そして関良基がこの本で鋭く批判する丸山眞男の祖父は、松代藩士 (Wikipiaで「足軽」と書いてあるのが笑える) なのだ。信州の郷土史家が信州にまつわる人物の「偉人伝」みたいなことを書いた本かと思ったが、表紙の帯に田中優子氏の顔写真まで載せてあるので、それ程 domestic な内容ではないと思って読んでみた。内容は「読んでみてのお楽しみ」だ。とにかく面白い。

幕末から明治維新までの認識がひっくり返るほど面白い。巻末で繰り広げられる丸山眞男批判も「こんなことまで書いて良いんだろうか?」と心配になるほど面白い。内容が内容だけに、ちょっと「危ない考え」に思えなくもないが、とにかく一読をお勧めする次第。

 

 

 

 

 

pagetop