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新聞を読んで 22. 有害鳥獣捕獲

2024年12月17日

 

近藤編集委員は趣味で稲作、麦作をやり、狩猟期間中は鴨猟もやる。3時間もかけて撃ち落とした鴨を探すが見つからない様子を記事にしている。「撃った鴨は必ず食べてやらなければ鴨も浮かばれない」と言っているのだ。引きかえ「有害獣としてシカやイノシシを殺しても、食肉加工せず放置されててしまうのは良くない」と言っている。

私の親父は魚取りが好きだった。夜中に篠井川で四手網を仕掛けて朝方帰宅すると、小鍋でぐつぐつ煮ていた。終戦直後の動物性蛋白不足は、父の獲った鮒と鯉で補給されていた。私も若いころは千曲川でハヤ釣りをしたが、帰ってくれば自分でから揚げにして食べた。釣った魚を捨ててしまうことは絶対にしなかった。

直江津の防波堤でクロダイ釣りを趣味とする患者さんがいた。クロダイはたまにしか釣れず、たいていは小アジなどの外道(げどう)だ。「釣った魚はどうするのか?」と聞いたら、「べちゃっちゃう (捨ててしまう)、魚はは嫌いだから食べない」 とのたまわった。血液検をするとアルブミン値が低い。肉や魚も好き嫌いなく食べるように指導したが、改まらなかった。それから20年、高齢になったその方はフレイルになって、お迎えを待っている。緩和ケア病棟に入っているが、フレイルやサルコペニアは治療方法がない。命を大事にしなければならない。

 

 

 

 

 

 

 

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