私の趣味 3. 理科 | 市川内科医院のブログ│実験室

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私の趣味 3. 理科

2025年4月19日

理科は物を作ったり、実験ができるから好きだ。他の教科は教室に座って先生の言うことを、ひたすら我慢して聞かなければならない。そんな訳で、学校の授業はずっとつまらなくて、早く大人になって体を動かす仕事をしたくて仕方がなかった。発達障害(ADHD)っぽいので、じっとしていられない。家でTVを見たり、 映画館で映画を見たり、演奏会で演奏を聴くのもどちらかと言うと苦手だ。

理科は楽しい。実験ができるからである。学校で二酸化マンガンと塩素酸カリを混合させ酸素を発生させる実験は今でも忘れられない。試験管内に貯まった酸素の中では、鉄線が専横花火みたいにパチパチ燃えた。 ただ、気が小さいので爆発とか、爆音とか、閃光とかは嫌いだ。アルコールランプを消すとき、ガラスのキャップを被せる時、ランプの中の気化したアルコールに引火して、ポンと小さく爆発するのが怖かった。 小さい時は、マッチを擦って火をつけるのも怖かった。マッチと言えば今の若者は湿気(しけ)たマッチの点け方を知らない。ちょこっと手首を手前に動かしても点きません。肘を支点にして大きく向こうに放り投げるようにすれば点きます。

高校の部活は生物班でプランクトン班だった。昆虫班、植物班にくっ付いて行って良く山に登った。登山も理科です。プランクトンの研究は生化学の実験が主体だったので私の趣味に合った。教科は生物、化学、物理だったが、実験もあり授業は楽しかった。

大学時代、授業はすべて理科なので、嫌いな教科はなかった。でも、遊んでばかりであまり勉強をしなかったので、成績は良くなかった。それでも、試験は落とさなかったので、規定通りの学年で卒業できた。

卒業後は内科の教室に入って、循環器を学んだ。学位の研究は血液線溶能の研究だった。本当は、物理学的な手法を駆使する研究をしたかったが、生化学研究も面白かった。ずっと、医局に残って研究したくもあったが、生来の怠け者で、堅苦しい医局生活が耐えられなかったので、早々に飛び出して市中病院に勤めた。

子供の頃から作ってきたアンプは、「作っては計測する」の繰り返しである。理科好きにはこたえられない作業だ。三度の食事の調理も楽しい。今、如何に手を抜いて、早く調理するかに挑んでいる。早く食べたくて仕方がないので、抜けるところは手を抜いて仕上げる。もともと、味に音痴なので味付けはいい加減だ。味覚は意外とラフなので、薄味で済むものは減塩にする。

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