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私の本の読み方 37 群立の画譜

2024年12月22日

「群立の画譜 奥信濃の戦後美術活動史」 寺澤宏三郎著  1986.1  発刊  今から41年も前に出版されたのに、中古本が3,000円で手に入るのだからすごい。この本に関しては小ブログで何回か取り上げた。北信濃の美術史の集大成である。寺澤氏は当地区の美術家を代表する方で、先生の使命としてこの本をまとめられたのだと思う。この本では中野・下高井地区は長野市と比べて美術的には後進地区だと書かれているが、決してそんなことは無いと思う。長野市出身で中野市とも縁がある武蔵美藤井令太郎教授指導の下に、中高地区の洋画家の卵たちは育ったのだ。最近、私も油絵を描くようになって、本著に出てくる諸先輩たちを知るようになって親しみがわく。特に、私の小学校同級生の桜田晴義君のことが、かなりのページを割いて紹介されていて嬉しい。

私事だが、以前ローカル新聞のコラムで、寺澤先生が「小学校教師 勝山則夫は、桜田に美術を、市川に植物を教えた」と書いて下さったことがある。そして、私が20年以上務めた中野市美術品取得審査委員会に私を推薦してくださったのも、寺澤先生である。さらに、「群立の画譜」 で、寺澤は「昭和40年前中高地区から東京芸大を目指す人が多かった。殆どは不合格だった」と言う記載のあとに、私の姉の名前があったのには驚いた。よく調べたものだ。

 

 

 

 

 

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