369 私の本 73. ロバを連れて日本国中歩き回る
2026年1月28日

「ロバのクサツネと歩く日本」高田晃太郎著 こういう本があるとつい読みたくなってしまう。後になって「ロバのスーコと旅をする」と同じ著者であることを知った。後者は牝ロバを連れて中近東がら北アフリカを旅する話で、とても面白かった。前者は去勢した牡ロバを連れて日本列島、本州一回りとま九州から北海道まで歩く。行き会う人の様子が地域によって異なること、ロバと四六時中付き合っていると、最後には心が通じ合うことなど、楽しい記事満載だ。最近読んだ「環世界(すべての動物は、それぞれそれぞれ異なった感覚や感情の世界にいる)」の本の記述が彷彿とされる。 動物と人間は同じものを見ても、聞いても、触っても、嗅いでも、全く異なる感覚で知覚しているのだ。感覚が異なるので、その先に生じる感情(喜怒哀楽、興奮、冷静、鬱、躁、等々)は千差万別なのだ。 そのような冠世界の中で、著者とロバのクサツネは異なった冠世界を持ちながら、時間をかけてお互いを理解するようになる。というより、ロバのおおらかな性格を、著者が理解するようになる。ロバの行動を見ているだけで、著者はロバの気持ちを理解するようになる。ロバも、いつの間にか著者の気持ちを理解した行動を取るようになる。色々考えさせられた。細かいエピソードも面白かった。





















