ゆく河の流れ 64 製造業と非製造業
2025年10月1日
ラジオを聞いていたら、2つの業種の成長のことを話していました。終戦から高度成長期の間、日本の経済は製造業が引っ張ってきました。人口が増えていて、海外の市場も活発だったので、日本のGDPは世界2位まで上り詰めました。その後日本の経済は右肩下がりが続き、今は日本より人口の少ないドイツに抜かれました。(アメリカ、中国、インドは人口が多いので有利です)
資源の乏しい日本の製造業はジリ貧の状態です。そこへ、アメリカのトランプ関税が重くのしかかってきました。これからは非製造業の占める割合が増大します。コロナ以降、インバウンド需要が増えました。観光業は製造業のように、原料を海外から買う必要がないので、これからも成長が望めます。インバウンドは海外からドルを持って来日してくれます。
非製造業を発展させれば、様々な分野の成長が望めます。非製造業には芸術、エンタメ、医療、介護など様々な業種があります。アニメなどのサブカルチャーも外貨獲得の期待が持てます。日本の進んだ医療も、海外の患者さんを受け入れる可能性があります。海外の若い人たちが日本の介護を支えていますが、これからは日本のきめ細やかな介護を期待して、海外のお年寄りを呼び込むことができるでしょう。これからは物的資源より、人的資源を輸入するようになります。それ以上に、非製造業産業重視、ハードよりソフト産業に重点を置くべきです。お手本はフランスあたりでしょうか?
医療を製造業、非製造業で考えたみたいと思います。外科系が製造業だとすると、内科系は非製造業でしょうか。社会全体が非製造業重視に傾く中で、製造業の外科系の医者不足が問題になっています。外科医はものづくりに長けた、更に的確な判断力が要求されます。そのような人材はなかなか確保できないので、難しい手術は大病院で集約的にされるようになると思います。 内科医は技術も大事ですが、最後のところは心だと思います。心を海外の患者さんに提供できればよいと思います、(私は英語が話せないし、歳なので面倒くさいことはやりたくないので無理ですが・・・)