343 ゆく河の流れ 88 美術館・宮島礼吏氏問題
2025年12月16日
美術館問題に絡げて、宮島礼史氏作「彼女お借りします(かのかり)」で市長の施策を糾弾しようと思っていたら、いつの間にか、かのかりがすっかり姿を消してしまった。美術館問題で市民の関心が市長批判に向かったら、問題になる事案をそっと引っ込めてしまったらしい。市長は初めの構想で、「市立図書館の前庭にミニ美術館を建設し、その中で宮島礼史氏の作品と、牧修吾選手の資料を展示する」と、はっきりおっしゃったのだ。問題点が沢山あり我々は一つずつ指摘してきた。それに対して、市長は一つ一つ対案を出してきて、市民をだましてきた。許せない！
美術館をつくると言って、健や国から借金して、市民から批判の声が上がったら、「作るのはカフェです」といって、問題をすり替えてしまう。もしこのことが県や国にばれたら市長は詐欺罪で訴えられますよ。
ある時期から市長は「宮島氏は中野市出身だから、宮島氏を応援する意味で、宮島氏の作品を大々的に宣伝してあげよう」と言う訳で、宮島氏描く下品なイラストが中野市じゅうにあふれたのです。それが、今日になって、ラッピングカーは市の公用車と市内３社あるタクシー会社の車、各社１台づつ、計３台のみになってしまった。 市内の農産物直販店の上り旗、市民館ロビーの等身大キャラクターパネル、等々・・・・・あっという間にひっこめた。 汚いよなー
中野市は宮島氏礼賛事業でどのくらいお金を使ったのだろう。(タクシー会社の社長に聞いたら市からお金をもらう約束は取りつけてあるそうだ。 宣伝代は 10 万円は下らないだろう。 市は、２重の意味で市税の無駄遣いをしていることになる。普通広告料は一方通行なのだが、真ん中の市が両端の個人にお金を払っている？） 宮島への著作権料、ラッピング・フィルム、のぼり旗、キャラ・パネル etc. total １千万円かな。あれだけ中野市中にあふれていたのだから。 その結果どのくらい市税の税収が増えたのだろうか。殆ど見返りは無かったと私は思う。 たかが少年ジャンプの発行部数が増えたとしても、中野市が潤う訳がないではない。 高々、作者を励ますのに大金を使うのなら、現存で宮島氏より高名な方は、いくらでもおられる。そういう方を憲章してあげる方が先でしょう。例えば、大作曲家の久石譲氏、写真家で木村伊兵衛賞を受賞した高木こずえ氏、洋画家の桜田晴義氏、オーボエ奏者の藤井貴宏氏 ・・・枚挙にいとまもありません。過去の芸術家ならいくらでもおられます。菊池啓月 町田曲光 高野辰之 中山晋平 高橋正文 土屋貢 ・・・・
だいたい、宮島氏の作品は美術館に展示するような代物だろうか？かのかりのイラストは、短めのスカートをはいた少女が膝小僧丸出しで、地べたにしゃがみこんでいるのだ。 明らかに読者を挑発している姿だ。その画像がどうして美術館に展示する作品なのだろうか？
市立美術館で展示できる作品は、中野市が美術品として所蔵する作品に限られる。美術品と認定する委員会は、市長が任命権を持つ中野市美術品取得審査委員会(今は名称が若干変わっている)がある。この委員会での審議を受けなければ、美術品として認められないのだ。 宮島氏の作品が美術品として認められる可能性はほぼないだろう。美術館計画でもこの委員会の審議なしでは認められないはずだ。市長自らが任命した委員会に諮問せずに、美術館計画をぶち上げたのならルール違反も甚だしい。自分が任命した委員会の審議をスルーすることは、任命権の無駄遣いです。（任命権の乱用はよく聞く言葉だが、この場合は誤った使用か？） 市の文化スポーツ振興課の事業の中に、中野市アーティスト・バンクと言うものがある。自己申告でも良いから芸術家、美術家が申告登録してその人の作品を市が利用できるように便宜を図るバンクである。数10人の登録者の中に宮島氏の名前はない。そりゃそうでしょう、美術家だなんて恥ずかしくて言えない。そんな人の作品を展示するなんて考えられません。 市長はこの計画を中野市美術品取得審査委員会の審議を経ずに突然ぶち上げました。明らかにルール違反です。
以上の意見は、来年早々に市民向け説明会の質問事項の一部です。当日の質問に備えた公開質問状と思ってください。私のブログなんて市役所関係の人は誰も読んでくれっこないし、万が一読んでくれた人がいれば、それだけ説明の手間が省けるので、手の内をばらします。
これまでの、美術館・宮島氏問題で私が書いたブログの項目は、以下の通りです。最近、私のブログには見付けやすいように通しNo.を入れてあります
院長ブログ(休憩室) 2589 2567
実験室ブログ 283 315 327 332 333 よろしく。
美術館で
