346 美術館・図書館問題 その2
2025年12月18日
A. いま中野市じゅうにはびこっている品のないコミック・イラストが物議を醸しています。ヨリにもよって、そのイラストをミニギャラリーで展示するそうです。市民の間にも、コミック原画が芸術(美術)だろうか?との疑問がわきあがっています。
B. 美術とコミックの違い ちくま新書「・・・美術館の歩き方」で著者は、美術鑑賞と映画鑑賞の差異に関し、「両社は似て非なるものと述べている。その中で、その対象物にを興味を持った人ならだれでも理解できる。つまり、受け身の体制でも楽しめるものとしています。それらは、コミックであり、映画です。ひきかえ、美術鑑賞は、受け身では楽しめません、作品が提示している情報(画題)、モチーフ、素材、手法を頭の中で解析しながら味わうものとしています。美術鑑賞は鑑賞者のエネルギーを要求する作業なのです。コミック漫画やイメージ・キャラは美術ではないのです。コミックを読むのに能動的な努力は必要なく、受け身でさえいれば内容は理解できるからです。
C. 中野市美術品取得選定評価委員会の存在 以下、中野市の HPの内容をコピーします。
中野市美術品取得選定評価委員会
長い名称なので美術品評価委員会と略します。かなり以前からこの委員会は存在していたと思われます。私がこの会の委員を務め始めたときの名称は(2004年度)、中野市美術品購入審議会でした。(私は2022年度前半まで所属し、その後一身上の都合で退任しています) この間に、当会は 中野市美術品取得審議会となり、今は 上記の委員会に名称を変えています。この中で、注目してほしいのは、中野市の美術品取得に関する重要な役割を果たす の文言です。非常に権威のある会で、市民のご厚意で寄贈されるはずの美術品でも、所蔵するにふさわしくない作品は、取得を辞退したこともありました。 (さらに、美術品とは有形無形の事物であることを強調しておきます。版権や著作権などの形而上の事物も取得品にはいるものです。) 次に、 様々な協議事項を扱っています の文言です。 当委員会は美術品を保管する保管庫、展示する美術館の建設に向けて、長い間検討してきました。 当委員会は、最低1年に1回は開催されてきました。 委員会の 会議録である「てんまつ書」は、中野市のHP に例示されています。因みに当委員会の任命権者は中野市長、所轄部課は暮らしと文化部、文化スポーツ振興課です。
平成29年3月16日 収蔵庫の環境(適正な温度、湿度)設備について要望があった。
令和5年2月6日 委員からは今まで購入した作品をまとめて展示、観賞できる場所(美術館) が欲しいとの意見があった。・・とあります。 顛末書には書かれていませんでしたが、毎回委員から同様の要請があったことを強調しておきます。
コミック作品を美術品としてミニ美術館に展示するとしても、その評価は美術品評価委員会が下す判断に任せなければなりません。
D]. 市長の答弁に付いて : 市議会での答弁 ・・市民の高い関心は認識しており、計画実現に理解を求めて行く・・・ 美術館の事業については専門知識が必要なほか、国の財源確保は確保は迅速な対応が迫られる・・・1)なぜ迅速な対応が迫られるのだろうか。計画が発表され専門委員会への諮問、市民のパブリック・コメント、を経て初めて計画を進めて行くものだ。これだけの箱物を、中野市の大切なアーカイブを損ねてまで、急いで作る必要はあるだろうか? 専門知識って何ですか?ご自分が任命した美術品評価委員会があるのに、コンサルタント会社の意見を専門知識渡渉するのでしょうか?市長がこの計画案を発表する前後から今日に至るまで、美術品評価委員会は一度も開かれていません。昨年末に開かれた美術館評価委員会の顛末書には、今回のミニ・ギャラリー・カフェのことは一つも触れられていません。 市長が言う専門家は美術品評価委員会委員ではなく、コンサルタント業者のようです。さらに、今回の市長の計画促進部課は、文化スポーツ振興課ではなく企画課だそうです。ミニ・美術館だったら関係する部課は当然文化スポーツ振興課です。
E. 歴民展 : 令樹会主催 中野市協賛 公募で入賞作品には 市長賞、市議会議長賞、教育委員会賞などの中野市のトップの名が冠せられる。 トップ賞の中野市長賞は中野市が買い入れ、市の取得物になる。このような名誉ある作品は美術館が完成した暁には、常設展示されるはずです。





















