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358 私の本 71. メジャーになれなかったアウトサイダー

2026年1月8日

「うんこになって考える」伊沢正名著  アウトサイダー 3 部作の、1  冊として紹介されていた。残りは、ホームレスのこと、もう一冊はロバを引いて全国を旅する話だ。私はアウトサイダーが好きだ。アウトサイダー的な生活にあこがれを感じる。この本はアウトサイダーが書いた本だと思ったが 間違えた。初めから王とサイダーのことを書けばよいのに、なまじメジャーになりたがって、なり損ねた人の話だった。  一年中、他人の土地にこっそり野糞をして、1年後にほじくり返して、どのくらいの菌類(キノコの菌塊)が増えたかを観察記録した本だった。絶対数が少なすぎて(こんな研究をする人はそれ程いないし、排便は多くて1日に1回だ)、研究論文にならないからだ。

 

他人の土地にこっそり野糞をすること自体不道徳だし、賛同者を集めようとするが思ったほど増えないジレンマは見当はずれだ。途中まで読んだが、その八つ当たりぶりがくどすぎて、途中で読むのを止めた。はっきり言って、あまり面白くなった。☆印で言えば、1/2☆だ。

著者は自分のことを糞土師と呼んでいるがおこがましい。著者が糞土師なら、私は野糞士だ。高校の頃生物班だったので、その時野糞を覚えた。別に覚えたわけではないが、必要に迫まられて実行した。藪山漕ぎ士はどこでも寝れて、風呂は入らなくても平気、クマぐらいの威嚇には物おじしない度胸が必要だ。

私が書くなら、もっと面白く書ける。江戸時代の江戸の町は、大量の糞尿の供給地域だった。江戸市民が排泄した糞尿は、買われて関東の農村に運ばれた。今の様な化学肥料がない時代、窒素化合物は農業に必須だ。溜め桶を積んだ荷車が悪路を走ると、ちゃっぽん、ちゃっぽんこぼれて、街道は悪臭に包まれたそうだ。江戸の糞尿は金(かね) になった。

近年になって化学肥料が合成できるようになって、都市部の糞尿の買い取り手がなくなった。糞尿はおわい船で運ばれ、東京湾の外の太平洋で廃棄された。船からは海流で運ばれた黄色い帯が伸びたそうだ。この悪習は糞尿の焼却施設の整備、下水銅の完備で姿を消した。

子供の頃、リンゴや麦畑を飛び回っていた。一番怖いのは野溜めに飛び込むことだった。場合によっては命にかかわることだし、運(うん)が良くても全身、糞(くそ)まみれになるからだ。俺が書けばこのような話ならいくらでも書ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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