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私の本の読み方 24.ニセ科学

2024年8月13日

ニセ科学が大嫌いなので、ニセ科学を唱える人になんとか恥をかかせてやろうと、こんな本を買いました。「ニセ科学を10倍楽しむ本」 山本弘著  この様な本は全部読む必要はありません。どの様な事象がニセ科学か分かれば良いのです。私が知りたかったのはん。「ホメオパシー医学」はニセ医学か?です。  ありました。やはりニセでした。 日本のホメオパシーで有名なのは、もと都立病院外科部長のO ドクターです。O 先生は昨年廃刊になった週刊誌に長い間コラムを書いておられました。ある時、O 先生は末期がんの患者さんを東京に置いて、ロンドンに出張されました。ロンドンで、気になったので日本の方に手をかざして「気」を送りました。手応えを感じて日本に帰ってきて、件(くだん)の患者さんに聞きました。「どうですか?私の手かざしは効いたでしょう?}「いえ、別に何もおきませんでした!」・・・・

以下は私のコメントです。勿論、冗談です。ロンドンは北緯52度、東京は北緯36度位だから、 O 先生は東よりやや南を向いて「気」を送ったと思います。ところが、「気」は真っすぐ進むと考えると、地球は球体なので、例えば真東に「気」を送ったとすると、経度0度のロンドンから経度140度の東京まで進む間に、「気」はどんどん南にそれてしまいます。そばに地球儀があったら確かめてみてください。大圏航法と言う航法があります。例えば、北極を挟んで対極にある地点を結ぶ最短の航路は北極点を通過します。ロンドンと東京の経度差は約140度だから、大圏航法ではかなり北寄りに進路をとることになります。ロンドンから東京に気を送る場合、自分が乗ってきた飛行機が来た方向に送るのが一番良いでしょう。。  もう一つ気がかりなのは、「気」は地球上のある一定の高度を進むのでしょうか? 光みたいに、真っすぐ進むとしたら、ロンドンで水平に手をかざしても、地球のほぼ裏側の東京へは「気」はいつまでたっても届きません。 O 先生は手の平を真下に向けたのでしょうか。その辺を考慮して送った「気」が効かなかったら、やはりホメオパシーはニセ医学だ!

この本をパラパラとめくってみると、世の中は如何にニセ科学であふれているか分かります。言い換えれば、私たちが見聞きしている事物のかなりがニセ科学でした。 (私も前からそう思っていた)   もっとも、「ニセ科学を10倍楽しむ本」 に書かれていることは全部ウソだ、と言う本が出たら、どっちを信じればよいんだろう?  ちなみにこの本で取り上げてあるニセ科学は、1.水は字が読める 2.ゲームをやりすぎると「ゲーム脳」になる? 3.有害食品、買ってはいけない? 4.血液型で性格が分かる 5.動物や雲が地震を予知する? 6.2012年、地球は滅亡する? 7.アポロは月に行っていない? 8.こんなにあるぞ、ニセ科学   以上である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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