私の本 62. アフリカの公害問題
2025年8月8日
「僕らはとびきり素敵だった」 イムボロ・ムブエ著 アフリカのある村で公害が発生した。アメリカ資本の石油採掘会社が大気汚染、水汚染を発生させたのだ。子供たちが次々と死んでいく。村は精霊が跳梁する自然豊かな楽園であったが、公害発生で窮地に立たされる。。精霊が乗り移った男性の突拍子もない行動がきっかけになって抵抗運動が始まる。主人公はスーラ、ジュバの姉弟である。スーラはアメリカ企業の援助でアメリカに留学する。アメリカで公害問題の学習をし、資金援助を受け、その資金でジュバ達が抵抗運動を繰り広げる。多くの死者を出し、母親たちは抵抗運動をする若者たちをピューマに例える。それが表紙の写真になっている。 スーラは再び村に帰ってきて、ジュバ達の抵抗運動に加わるが、結局彼らは全員殺されてしまう。長い年月が過ぎ公害は解決され村に平和が戻るが、精霊が住んだ自然豊かな村は帰ってこない。
1ページが 2 段組みで、総ページ 146 p の長い小説である。世界的に読まれている名著らしい。