336 ゆく河の流れ 86 妙義山の山火事の原因
2025年12月11日

私が思った通り、火事の主犯は登山者でした。最近、何とか100名山と言った山に登ると、山頂で火を焚いている人が沢山(ほとんどの人が)います。日帰りの登山にコンロや炊事用具を持っていく必要はないのに、火を焚いて炊事します。おまけに缶ビールで乾杯する人ばかりです。山が好きなのではなくて、山で火を焚いて酒を飲むのが好きな人ばかりです。
私も、40年前は同じことをしていました。春に一家で黒姫スキー場のゲレンデを登りました。山頂でラジウスに火をつけてラーメンを沸かしました。ちょっとしたすきに、周りの枯草に火がついてどんどん広がってしまいました。慌てて足で踏みつけて消そうとしても、あちこちに飛び火して鎮火できません。子供が辺りから雪の塊を持ってきて、ドカッと落としたら、すぐ消えてほっとしました。
そんなことから山で火を起こすことがだんだん少なくなり、ある時期から山には火器をもっていかなくなりました。山関係の取材で山に登ることが多くなり、極力荷物を軽くする必要があったのです。日本アルプスの数泊のテント山行でも、食事は麓のコンビニで買って登りました。初冬や春山の山スキー山行で火が欲しいことがありましたが、重い荷物は辛いので我慢しました。
山で料理するより、家のお勝手で作った方が便利ですよ。
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