私の本 47. 小澤征爾の師匠
2025年1月17日
「ピアノの巨人 豊増昇」 小澤征爾・小沢幹雄 編著 全国版の新聞の一面、下段の書籍紹介欄によく出ていて、何時かは読んでみたいと思って読んでみた。豊増昇は小澤征爾、館野泉らのピアノの師匠であり、戦前から日本のクラシック音楽のレベルの高さをヨーロッパの人に示した大偉人である。
この本は主に豊増の妻・豊子の語りを、小澤征爾の弟の幹雄がまとめたものである。さらに豊増家と縁戚の人々が愛情をこめて日本のクラッシク音楽を育ててきた歴史が感じられた。バッハの音楽を殆どタイムラグなしに取り入れてきた先人の貴重な記録である。