徒然なるままに93.誉め言葉
2024年11月10日
他人(ひと)に褒められるのは嬉しいことだが、なんとなく違和感を感じることがある。今回の礰珉展受賞の際は皆様からお祝いの言葉を頂いた。たいていの方は「おめでとう」と言って下さるが、贅沢かも知れないがちょっとひっかかるものがある。「おめでとう」は子供が結婚したとか、孫が生まれたなど、自分が努力しなくて、たまたま幸運に巡り合った時に頂く言葉のように感じる。
今回の受賞作に関しては、「気持ちを込めてキャンパスに向かい、気に入らなければ消したり、描き足したり、悩んだり」を繰り返して仕上げた。最後まで不満足だったが、搬入期日を3か月ほど余して、パワーが尽き果てて筆をおいた。自分でいうのも烏滸(おこ)がましいが、労作だったので「おめでとう」と言われるより、「頑張ったね」と言われる方が嬉しい。礰珉展の受賞式で、中野市長賞を受賞された方が「今回の絵は悩んで悩んで描いた。絵を描くということは楽しいことばかりではない。」と、おっしゃっていた。同感である。
歳を取ってから始めた趣味は、3つある。「ブログ」「絵画」「ピアノ」だ。ブログは医院のHPを作ったとき気軽に導入したので、さほど抵抗感がなく始められた。8年になるがこれほど熱中するとは思わなかった。絵画を初めて6年経った。なんとなく絵を描いてみたくなって、アマゾンから入門セットを買って描き始めた。書き始めは稚拙な絵しか描けなかったが、絵を描くことが楽しかったので長続きできた。ピアノ教室に通うことは迷った。人に教わるのが嫌い(先生に指導されても思うように体が動かないから)なので、果たして長続きするか不安だった。幸い、ピアノ教室の先生がやさしく、多少のミスには目をつぶって花丸をくれるのが嬉しい。3つの趣味は長続きしそうだ。