ゆく河の流れ5. 除雪機の仕組み
2025年3月4日
今年は、たいして積雪はないのですが、除雪機の出動は多いです。除雪機の構造は簡単ですが、結構トラブルがあります。
1. 除雪機の全貌です。コイル状がローター、その後ろの丸い穴が飛雪装置、その斜め右に排雪煙突が伸びています。2. ローターは雪を抱え込むように回ります。抱え込まれた雪は中央の円筒におしこまれます。3. 飛雪装置です。簡単な構造ですが、回転翼は左回転して雪は回転軸の右上に吹き飛びます。この回転翼は超高速回転していて、誤って指でも入れようものなら大変なことになります。4. 排雪煙突の真ん中辺にある細い鉄棒が安全装置です。煙突に雪が詰まった際は、安全装置を外して煙突に詰まった雪をどけ、再度エンジンをかけるときは、安全装置を装着しないとエンジンはかかりません。
除雪機の飛雪装置は強力で、30cmぐらいの軽い新雪だったら高速で、10mほども吹き飛ばしてくれます。しかし、昨今の重い雪はてこずります。ローターに負荷が掛かると簡単に安全ピンが飛びます。もし雪がうまく飛雪装置に到達しても、シャーベット状の雪だと排雪煙突に詰まってしまいます。冷え込んだ朝は、氷の塊を巻きこんでしまうと、やはり排雪煙突の下で詰まってしまいます。だから、除雪の際には、排雪煙突に詰まった雪をどける細いスコップ、スパナ、安全ピン用の予備のネジ、瞬間湯沸かし器で沸かしたお湯が必要です。
おまけの写真: 煙突から見た回転翼です。回転翼は垂直に回ります。機械の力はすごい。