ゆく河の流れ 19. 酒は止められない? | 市川内科医院のブログ│実験室

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ゆく河の流れ 19. 酒は止められない?

2025年4月24日

最近の知見では、アルコールはどんなに少量でも健康に悪いそうだ。そして、社会に対しては限りない害毒を及ぼしていることは、周知の事実である。先日から、日本郵便の傘下の郵便局の不正点呼がニュースになっている。問題になっているのは点呼がきちんとなされていないことだが、根源は飲酒である。アメリカでは飲酒を禁じる法律(禁酒法)が施行されたが、ギャングの資金稼ぎに手を貸すことになって廃止された。イスラム圏では飲酒はご法度だが、闇では飲酒出来るらしい。
普通に飲酒している人たちは、これくらいなら体に害はないと言って、酒をやめようとはしない。自分はアルコール依存症かな?と思っている人は、断酒しようと思ってもなかなか踏み入れない。私は、健康上の理由で断酒したが、たいていのヒトはいくら酒を止めようと思っても、夕方になれば酒が飲みたくなる。呼気とか尿で、普段飲酒しているかどうか判定できる検査があればいいな。そうしたら飲酒者に税金をかけて、そのお金で依存症患者の治療代に回すとか、飲酒で生じた社会的、経済的損失を補うと言うのはどうだろう。非飲酒者に報奨金を与えるやり方も考えられる。飲酒者が減って浮いたお金を、報奨金に回すのはどうだろうか。

ただ、検査方法は現時点では存在しないし、税金あるいは報奨金の方法は、人権の問題から実現不能だろうね.私は、断酒原理主義者で、「世の中からアルコールをなくす会」の準備会長です(自称)。

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