私の本 63. 北一輝
2025年8月10日
「日本改造法案大綱」 北一輝著 外岡秀俊の小説[「北帰行」を読んだとき、佐渡島出身の北一輝のことが出ていた。北一輝ってどんな人か興味があったが、何せ昔の人である。いろいろ調べて行くうちに。 北一輝は思想家で大正・昭和時代に活動し、中国革命(辛亥革命など)にも加担した。2・26事件で青年将校たちは北一輝の思想に心酔し、北一輝のアドバイスで事件を起こした。 現在、手に入る北一揆の著書は日本改造法案大綱だけである。内容はかなり難解であった。北一輝はコミュニスト、ファシスト、ナショナリスト、朝鮮、台湾などの植民地解放主義者だった。 もともと、法律用語は難解なのだが、何が何だかさっぱりわからないまま読了した。 「北一輝」 渡辺京二著 日本改造法案大綱 があまりに難解だったので、平易な解説本を探した。渡辺京二の著作は何冊か読んで渡辺の文章は読みやすい印象があった。(逝きし日の面影や黒船前夜などである。) しかしこの本は読んでみたけど、さっぱりわからなかった。私には読解力がなさ過ぎた。渡辺京二の著作は意味が深く、文章は旨い。これからも、色々読んでみたいのだが・・・。
分らないなりに、ためになる本であった。そして、政治論は難しいことが分った。今回の参院選でも、素人に毛を生やしたような人物が代議士になっている。代議士や閣僚は、ピント外れの質問や答弁をし、失言しては更迭される世のなかである。すくなくとも、渡辺京二の著作くらい読解できる人が政治家になって欲しい。