383 美術館・図書館問題 その13. 美術館ではなくて、記念館か資料館にして欲しかった
2026年2月6日
中野市が展示したかったものは、宮島礼史氏の描く画像と、牧修吾氏関連の資料らしい。総務省のふるさと創生事業の補助金が欲しいので、一番資金が取りやすい「美術館」を掲げたのだ。前の2氏の作品だけでは美術館にふさわしくないので、付け足しに中野町出身の菊池契月の作品も展示する、と言っているのだ。ポップ・カルチャー、古式豊かな日本画、プロスポーツの取り合わせは、余りにちぐはぐだ。全く次元の異なるジャンルの展示は、いったい何を見せたいのか?疑問を感じる。宮島礼史や牧秀吾もそれぞれ、ポップカルチャー、スポーツ文化であることは否定しない。しかし、美術館と称する建物に、一緒に展示することの違和感はぬぐえない。
コミック漫画は美術か? との質問が先日の「美術館を考える」と題した講演会で、会場から質問が出た。講師は困った顔をして、「今、日本の美術は洋画、日本画、彫刻、彫塑、彫金の分野があり、それ以外は美術に入っていない」と、こまった顔をして説明されたのを思い出す。先日読んだ美術館に関する本では「美術と映画を対比させて論じてあった。映画は受け身でも楽しめるが、美術は受け手がactive に作品に立ち向かわなくては理解できないもの」と書いてあった。コミック漫画も映画と同じだ。どのような作品でもカルチャーだが、受け手の対応で芸術か、娯楽かが決まってくるということだと思う。





















