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330 新聞を読んで 34 軽トラ

2025年12月7日

田舎では軽トラが占める割合が高い。現に長男の持つ車両は、軽トラと農業機械を運ぶ3tトラックだけで、乗用車はない。たいていの用事は軽トラで済ませてしまう。遠出するときは私の車を使う。たまに私の家内を散歩に誘う時も、軽トラに乗せて行くらしい。農家にとって、軽トラは必需瓶である。

振り売りのことが書いてあるが、この言葉は懐かしい。天秤棒の両端に笊(ざる)をぶら下げて、笊を振りながら売り歩くので振り売りである。店を持たない農家は笊に収穫物を入れて、街々を売り歩いた。時代が進み、軽トラに荷物を載せて売り歩くのも振り売りと言う。中野で一番の実業家は、若いころ振り売りをしながら信用を得ていったそうだ。成功して大実業になっても「天秤棒が自身を育てた」と天秤棒を大事にしたという。

私が中野写真クラブに入ったころ、戦前、戦中生まれの先輩から面白い話を聞いた。小型トラックにリンゴを乗せて新潟県まで振り売りに出た。ある農家でリンゴを売ったら子ヤギを押し付けられた。仕方がないので、リンゴと子ヤギをトラックに乗せて売り歩いたそうだ。

「瓜売りが瓜売りにきて瓜売れず 売り売り帰る瓜売りの声」   長閑(のどか)だなあ・・・・・。

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