ゆく河の流れ 28. 甘夏ミカンに思う
2025年6月14日
甘夏が美味しい季節です。柑橘類は好きだけど、食べるとき薄皮を剥(む)くのが苦手な人が多いと思います。以下ご覧ください
1.買ってきた甘夏は、経度 0度、90度、180度、270度に割線を入れて剥く。
2.小房状にバラバラにする。
3.末端を切り落とす。
4.薄皮を引っ張って、中身を分離する。
別にどうってことがないけど、末端部を切り落とすとき、包丁を使うのがミソです。きれいに食べれます。
夏ミカンと言えば、可哀想な思い出があります。昭和27年、中野小学校1年生の春の遠足は、夜間瀬川にかかる夜間瀬橋でした。学校から3キロぐらいです。目的地に着いて子どもたちは堤防の斜面に腰を下ろして、夜間瀬川の流れを眺めながらおむすびを食べました。その時、隣の組の女子が、その子の顔ぐらい大きな夏みかんを堤防の斜面から落としてしまったのです。夏みかんは斜面を転がり落ち、ドブンと河の中に落下しました。流れは早く、みかんはドンブラコ・ドンブラコと流れていってしまいました。当時、夏みかんは結構値が張る果物だったと思います。女の子の母親は、精一杯無理して夏みかんを持たせたと思うと、可哀想でなりませんでした。