ゆく河の流れ 30. 「湿度が高いと蒸し暑い」訳は?
2025年6月26日
ラジオを聴いているとローカル放送のアナウンサーは「汗がかき辛(づら)く、体に熱がこもりやすい」と説明しています。真実は「汗が乾(かわ)きづらく、体に熱がこもりやすい」です。「わ」の一字があるとなしで、生理現象が物理現象に変わるのは面白いですね。
因みに、湿度が高いと水分は蒸発(蒸散)しにくくなり、気化熱が奪われにくいので、蒸し暑くく感じます。
「汗をかき辛(づら)い体質」とは、普段からあまり運動しない人です。運動をよくする人は、運動による体温上昇を抑制する意味で、発汗が盛んです。普段あまり汗をかかない年寄りが、熱中症になり易いのは、このような説明でうなづけると思います。