326 筋注と皮下注
2025年12月7日
コロナの予防接種は筋注なのに、インフルエンザは皮下注なのはなぜか? お答えしましょう。これは血中濃度の上がり方の差異で注射方法が決まるのです。コロナのワクチンは血液中の濃度を早く、高く上げるために筋肉内に注入するのです。そうすることで抗体価が早く上がって、病気を防ぐのです。筋肉は血管に富んでいるので、ワクチン成分は速やかに血液中に移行します。インフルエンザワクチンはそれ程急激に血液中の濃度をあげる必要がないので、皮下注します。皮下の血管は筋肉ほど多くありません。
もっと早く、しかも大量に体内に注入するには血管(動脈、静脈)に直接注入します。もっとゆっくり体に入れる方法は飲み薬ですね。ポリオの生ワクチンはこの方法で摂取します。





















