徒然なるままに 23. 山の名前を調べる
2023年10月25日
見晴らしの良い山からの眺望は楽しいです。山の名前が分かるともっと嬉しいです。
姉が、渋峠(横手山の南)から撮った写真を送ってくれました。遠くの山まできれいに撮れていたので、写真に山名を入れてみました。字が小さいので、拡大して見てください。手前から、噴煙を上げているのが白根山山腹です。水蒸気噴火するとこの辺りから多量の噴煙が上がるようです。白根山の山頂の右下に、ここからは見えないけど、青い水を湛えた本来の火口である火口湖(お釜)があります。
白根山の右奥の黒っぽい山体が本白根山です。数年前に噴火した火口はどの辺りだったのか、私は知りません。ここから見ると、本来の火口は山頂の左下の窪地のように見えますが、地図を見ると実際の本白根山はいくつかのドーム状の鐘状火山で成り立っています。
中段の日暮(にっくれ)山、八風山は、どちらも上信越道のトンネルが穿たれています。スカイラインは秩父山塊です。有名な山ばかりですので、詳しい解説は省きます。富士山の左肩が白く輝いていますが、朝日が当たっているのでしょう。
山名を調べるのに、国土地理院の20万図を3枚繋ぎ合わせました。左上の地図の真ん中最上部あたりが撮影地点で、左下の地図の最下部やや右寄りに富士山が記されています。写真に富士山が写っていると、そこから周囲の山の名が類推できるので便利です。富士山の真上あたりを飛ぶ人工衛星から見ると、この地図のように見えるでことでしょう。ジェット機では高さが足りません。しかも、富士山頂の真上をジェット機で飛行することは禁じられています。特に冬は富士山の上空の気流は複雑です。もう何十年も前だったでしょうか? 外国の旅客機が冬の富士山の真上を飛行していて、風に煽られて墜落した事故がありました。ジェット機は約10kmですが、人工衛星は100km以上の大気圏外だから大丈夫です。静止衛星はなんと36,000km上空です。ここなら絶対に富士山の風は吹いてきません。
そんなことを考えていて、実際の地球上でどのくらい上空から見たらこの写真のように見えるか、計算してみました。1/200,000地図から約 1m離れて撮影したので、高さは20万mです。kmにすると200km上空でした。飛行機ではもっとずっと近くに見えます。実際にジェット機に乗って下界を見ると、この地図のような皺しわが見えて楽しいです。