徒然なるままに 40. ハサミあれこれ
2024年4月11日
「馬鹿とハサミは使いよう」と言います。子供が上手にハサミを使うようになれば、知恵がついた証拠です。キャッチアイ画像の左端は文房具のハサミです。大体は何も知らない子供でもに使えるのですが、上手に切るには2枚の刃を互いに押し付けるように寄せる必要があります。親指側を押し付けて、中指(と薬指側)を手前に引くようにして切ります。 真ん中は「裁ち(ラシャ )バサミ」です。ラシャのような厚い布(きれ)もうまく切れます。親指と中指・薬指を入れる穴が違います。これだと自然に両方の指に圧力が掛かります。左端は裁縫用の小バサミです。これはうまくできています。ただ挟むだけで、両刃にかかる圧力が自然に生まれて、細い糸でもうまく切れます。
左はドイツ製のハサミです。ドイツに本部を置く製薬メーカーが販売促進のために持って来てくれました。(今は販促行為は禁止されています) ゾリンガー社製で高級感があるのですが、これが全く使い物にならないのです。親指側を押して中指側を引いて使うのですが、うまく切れません。とくに刃先の方へ行くと、ビニール袋などは挟まるだけで切れません。 その右のハサミ(日本製)は同じ形状ですがうまく切れます。よく見ると、要(支点)と刃先の距離が違いますね。持ち手の長さと刃の長さの比が違います。それと刃を横から見ると、日本製のハサミのような微妙な湾曲や、刃の部分だけが常に一定の圧力で当たるような工夫がなされていません。ドイツ製は、形状だけで設計、製作して、実際に使ってみなくて売り出したのでしょうか? (それを買った製薬メーカーも、使ってみなくて買ったのでしょう) 3番目は外科手術用のハサミです。取り外して洗浄できるようにできています。(写真の状態) これだと、しっかりハサミの使い方をしないとうまく切れません。 (ハサミを使えない人は、外科医にはなれません!) 右端は最近ホームセンターで買ってきた万能ハサミです。よく見ると刃先が鋸歯状に凸凹していて、支点もがっちり締めてあります。切る時はゴリゴリ言ってちょっと重いけど、薄い紙も厚い紙もうまく切れます。