メインアンプ・トランジスター(TR)式 1.
2022年11月13日
写真は私が最初(1983年ごろ)に作った、TRアンプです。真空管アンプは鉄の固まりみたいで、製作する意欲が少し失せたのと、未知のデバイスを使いこなす魅力に取りつかれたからです。(もっとも、その後も真空管式、特にOTLアンプを作り続けていましたが・・・)TRは常に進化しているので、up to date で楽しめます。
最初に作ったアンプのカバーを開けてみると、今なら使わないような回路と部品です。当時、高容量のケミカル・コンデンサーは市販されていなくて、電源にチョーク・トランスを使っているのは珍しいです。私の技術力がないので、今ならドライバー段は基盤に組むのに、当時の作品は端子板に部品を繋いでいます。作ったアンプの回路は下の写真です。(1983.8 MJ) 新井晃氏がアマチュアのアンプ製作者向けに発表した分かりやすい回路です。
初めてのTRアンプでかなり読み込んであり、手書きの書き込みもしてあります。このアンプの電源は中点非接地なので、モノーラル構成です。(理由は真空管式アンプで私が最初に作った武末数馬氏のアンプで、詳しく説明してあるので、そちらをどうぞ) あとは、出力 TR は、ソース接地(ドレイン・ホロワー)であることです。それにより出力段でも、利得を得ることができ、回路がシンプルです。
この項 続く