徒然なるままに 36.洗剤 | 市川内科医院のブログ│実験室

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徒然なるままに 36.洗剤

2024年2月25日

昔の洗剤は「石鹸」でした。動物や植物の脂肪を強アルカリで加水分解するできます。構造的には脂肪酸にカルボキシル基がくっついた形ですが、加水分解に用いた強アルカリの金属(Na K  など)が、カルボキシル基(ーOH) のH に置き換わっています。そのため、昔の石鹸はアルカリ性が強く、手が荒れたり目に入るとひどく沁みました。
 石鹸が汚れを落としたり、石鹸でシャボン玉ができるのは、界面活性作用が有るからです。石鹸が油汚れを落とすのは、石鹸の脂肪酸の部分が脂(脂)と結合しやすく(親油性)、カルボキシル基の部分が水と結合しやすい(親水性)からです。油汚れを生地から剥がして、水に溶かします。シャボン玉を形成する水同士は結合力がないのですが、石鹸をまぜると水の分子が石鹸を挟んでくっついて、その結合力でシャボン玉ができるのです。
キャッチアイ画像は合成洗剤の箱ですが。成分はポリオキシエチレンアルキルエーテル、直鎖アルキルベンゼンスルフォン酸ナトリウムと書いてありました。どちらも界面活性剤です。ここまで書いてきて、Web.site のほかの記載を見たら、私の説明では科学的に不十分であることが分かりました。「界面活性剤」の項を開いて、ロールアップ現象、ミセル現象などを調べてみてください。(私には理解できなかった)  最後に枠が消えなくなってしまいました。見づらくてすみません。

 

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