私の本 59. 洞窟探検
2025年4月29日
「洞窟バカ」吉田勝次著 新聞の書評で知った。面白かった。ただ、ページ数を稼ぐためか、無駄な感想や解説が多いのは玉に傷だ。もっと、個別な行動記録があった方が良かった。山登りには. 1.普通の登山 2.岩登り(ロッククライミング) 3. 沢登り があるが、洞窟探検は 1.~3. までが全部交じったようなものだ。とにかく怖い。 2. 3. でビビっている私には到底できそうにない。
その1 石灰岩鍾乳洞の内部は、ものすごく複雑に枝分かれしている。面白がってどんどん進んでしまうと、帰り道が分からなくなる、「目印を付けて歩けばよい」と思うかも知れないが、それはあてにならないという。 同じところをグルグル回る危険性があるし、帰りで目印に気づかないかもしれないからだ。結局一番あてになるのは、その場所、場所で後ろを振り返ってその時の光景(ただし周りは真っ暗闇)を目に焼き付けておくのが一番だという。
その2 大きな洞窟の入り口は、直径20m以上もある竪穴である。下がるほど直径が増すので、入り口でザイルを垂らすと、地底に着くまでずっとオーバーハングだ。200mのザイル、2本で(つまり400m)ようやく底に着くような巨大な縦穴もある。お釈迦様の垂らす「蜘蛛の糸」みたいなものだ。ユマールと呼ぶ道具で昇り降りすると思うのだが、クライミング用のザイルは2本束ねて使うが、洞窟では荷を軽くするために1本である。下降地点での、上部のザイルの固定はトップがやることになる。念には念を入れて確認して下降にかかる。200m降ってもう1本のザイルを繋ぐときは神経を使う。もし解(ほど)けてしまったら一巻の終わりである。クライミングでやる ダブル・エイト・ノット と言う結紮方法を使うのだろうか? 400mを腕力だけで昇り降りするって、どのくらい体力があるのだろう。
怖いけど、先が読みたくて、他の本より先に読了してしまった。