ゆく河の流れ 29. 烏に寄せて
2025年6月22日
今年、私は西町1番組の副組長です。副組長と言えば格好が良いけど、早く言えば「ゴミ出し担当係」です。週3回ある可燃物、プラ集積日の監視と、年4回の資源ごみ回収の立ち合いです。その中で月曜、金曜の可燃ごみが厄介です。カラスがゴミ袋をつついて、中身をまき散らしてしまいます。黄色い網を被せても突き破ることがあり、まき散らされた生ごみはゴミ収集車も持っていってくれません。薄いビニール手袋でつまんで、市の所定のゴミ袋に収めるわびしさってありません。
「烏」の字を漢和辞典で調べました。「カラスは全身真っ黒でどこに目があるか分からなくて、鳥より画数が一本少ない烏になったそうです。
先日FMラジオを聴いていたら、視聴者から「烏が水浴びしているのを見た。濡れ羽色のカラスがとても綺麗だった。」と投稿していた。男女2人のMCが、「濡れ羽色とはカラスが水浴びしているときの黒色で、それは女の人の髪の毛の黒さ表現しているんですね」と話していた。間違いではないけど、これではしゃれの意味が通じないです。「濡れ場」とは芝居(歌舞伎)で男女の恋の道行きのことです。Seb.site によると「ラブシーンの中でも特に濃厚なものを指す。髪梳(す)きと呼ばれる表現も濡れ場の表現の一つです。」とありました。そんなことから、濡れ羽と濡れ場をかけたシャレだと思います。