徒然なるままに 17 . 新聞を読んで・その1 | 市川内科医院のブログ│実験室

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徒然なるままに 17 . 新聞を読んで・その1

2023年8月19日

 

伊藤新道

2023.8.16 朝日新聞  北アルプス最奥部に通じる登山道である。この道は記事にもあるが、1956年に三俣蓮華小屋の御主人、伊藤正一さんが開拓した。伊藤さんは山渓のガイドブック「雲の平と周辺の山々」で、伊藤新道開拓の苦労話や、戦争中の黒部の山賊の話などを書いていた。この本を読んで、私は伊藤新道を通って三俣蓮華岳に登ってみたいと思っていた。1976年頃、登山道は崩落していて通行不能だと聞いてはいたが、山仲間が「以前登ったことがあるから行ける」と誘ってくれた。彼は「大学の山岳部のキャプテンを務めたこともある」と言うので、信用して山に向かった。登り出したら、彼は背は低いが、がっちりした体格で、重い荷物も平気で担いだ。ところが、ルートファインディングはできず、地図もろくすっぽ読めない。結局、私がリーダーシップをとることになった。湯俣温泉から少し登ったら道は不明瞭になり、歩けそうなところを進んだ。このルートは何本かの吊橋を渡ることになる。最初の吊り橋は右岸から左岸に渡る橋であった。この吊り橋の鉄索(ロープ)は残っていたが、足元の2本ロープに渡してある木の踏み板はことごとく外れていた。仕方なく両手、両足は4本のロープに任せ、恐る恐る渡った。道はその先も不明瞭で、他の吊り橋も皆同じ状況であった。不明瞭な登山道で、真砂岳方向に高巻くところで河原伝いに進んでしまい、ここで時間を食ってしまった。そんな訳で、何とか小屋にたどり着いたが大変だった。でも、楽しかった。

 

 

熱中症対策(わが意を得たり)

 

2023.8.18 朝日新聞 「熱中予防には、運動中は定期的に水を飲む」と言われます。記事には飲水も大事だが、「体を冷やすこと」の方が大事だと書いてあります。以前書いた私のブログでも、水をかけたり、団扇(うちわ)で扇いだほうが良いことを力説しました。かつて、私は市民マラソン大会の救護医の仕事を引き受けたことがあります。若い女性でしたが、フラフラしてゴールインしました。少し休ませた後、日陰で涼むように指示しました。「連れがもう少し長いコースの組に参加したので、来るまで待つ」と言って、いつまでもボケーとしていました。そのうちに、私の拘束時間は過ぎたので、帰ってきてしまいましたが、あの時バケツに水を汲んできて頭からかけてやればよかったかなあ。少なくとも団扇を貸してあげればよかったかなあ。今になって反省しています。

マラソンの給水所では、殆どの選手は頭から水を被っています。ボクシングのセコンドも、選手の口に水を含ませますが、吐き出させています。それより、頭から水をかけていますね。スポーツの熱中症では、救急車を呼ぶよりバケツの水の方が手軽で、よく効くのに・・・。

てんかんの大発作の時、「なかなか目を覚まさなかったら、頭からバケツの水をかけろ」と言われます。今考えると、筋肉の持続ケイレンで高体温になって、覚醒しないのではないでしょうか。てんかんが収まっても、すぐに再燃する(てんかん重積)状態は危険です。恐らく高体温(熱中症)で意識が回復しないのではないでしょうか? やはり水かな・・・

 

 

 

山田家資料館

 

2023.8.13  信濃毎日新聞  内容は記事を読んで下さい。今回の話題は女性の役割を論じた記事ですが、最後の方に中野市の山田家資料館のことが記載されていました。記事の最後の方を見てください。中野、小布施を含む北信濃の小都市が経済的、文化的に日本を引っ張っていたなどと言うことを知ると愉快です。それにしても、江戸時代、明治の初期の倫理観というか社会の仕組みは、現代とはかなり隔たっていたことにも驚きます。山田家の先祖も、幕末か明治維新の頃、江戸の遊郭の花魁(おいらん)を妾(めかけ)の名目で中野に連れ帰って、自分の娘や親族の少女に学問を教えさせたそうです。江戸の花魁は詩(うた)を詠んだり、歌を歌い楽器を演奏し、政治、経済、社会学を論じ・・・  勉強家だったのです。

 

 

 

動物言語

 

2023.8.18 信濃毎日新聞  鈴木さんは、以前ラジオに出ていて、私は興味を持って聞きました。「人は、動物とコミュニケーションできるか?」  私は、少なくともbody  langwidge は通じると思います。 このブログをはじめ私はいろいろなところで書きましたが、まずはクマです。山道の先方10mにクマがいました。私は良い写真を撮ろうと思って、屈んで望遠レンズを装着ました。そうしたらクマに気付かれてしまい、彼女(どうして雌熊かは後を読めば分かります)は私を目掛けて「ウオーッ」と吠えながら、近付いてきました。私は思わず立ち上がってクマを見下ろしたら、彼女は四つ足を地面に付けて私を見上げているのです。私を襲うという戦意は全く見られません。何かのきっかけになればと思い、手背をクマに向けて軽く動かし、「行けよ」とささやきました。その動作でクマは安心したのか、くるりと背を向けて初めにいたところまで駆けて行きました。そうしたら小さな子熊2頭が近くの細いブナの木に一生懸命登ろうとしていました。母熊が戻ってきたら3頭は脱兎(脱熊?)のごとく逃げていきました。

次は、サルです。山の中でサルの群れに出会いました。ボス猿が群を守っていましたが、毛並みが良いので私はしつこく何枚も写真を撮りました。(デジカメなので、何枚も撮れます)あまりしつこく撮っていたら、彼(群れのボスは雄です)が怒りだして、私の周りを吠えながらグルグル回り始めました。「分かった、分かった」とささやきながら、今度は両手をクマの時とは反対に手のひらを向けて押しやりました。そうしたら彼は道を開けてくれたので山を下りました。

まだあります。カモシカです。カモシカは人懐こい、と言うか興味深い性質です。山道にカモシカがいたのでゆっくり近付いて写真を撮りました。もっと近付くと5mほど遠ざかって私を見つめています。私は先ほどの距離と同じ位に近付いて写真を撮りました。近付くとまた逃げます。そしてすぐ止まって私を観察するのです。いくらこんなことをやっていてもキリがないので、私は「行け」と言って逃がしました。

わが町内のカラスも私を認識しているようです。朝、生ごみを出しに行くと電柱の上にいて、私がシッシと脅すといつも逃げます。同じく野良猫も私を認識します。私がいつもシッシと追いやったり、石を投げたりするので、いやいやながら逃げます。この猫は、これ見よがしに我が家の地下の駐車場で糞をしたり(最悪は車のステップに糞をした)、子猫を生み落としたりします。胎盤をつけた胎児(胎猫?)が別々の場所に散らかっていて、これは気持ちが悪かったです。薄茶色の雌猫で丸々太っていて、誰かが餌をくれているらしいです。冬は良く我が家の地下駐車場の棚の上で寝ています。車の屋根に登ったり、フロントガラスに足跡をつけたりします。彼女(妊娠、出産?をするから)は、我が家の駐車場は自分の住処だと思い込んでいるようです。完全に私をなめています。ネコ忌避剤を置くのですが効果ありません。棚の上においても、薬剤を足で蹴飛ばして地面に落として平気です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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