徒然なるままに 31. 雑感 | 市川内科医院のブログ│実験室

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徒然なるままに 31. 雑感

2024年1月16日

院長ブログ「休憩室」に書く内容でもないので、ここに載せます。私の好きな天気や電気のことです。

1. 大雪が降るとFM放送に雑音が入る :1月16日 県北部は大雪警報が出て、強い雪が降っていました。こんな時、FM放送を聴いていると、プツプツと雑音が入ります。空気が乾燥しているときに強い雪が降ると、雪同士がこすれあって静電気が発生します。帯電した雪がアンテナのエレメントに触れた時に放電するのです。アンテナを室内に移動すると、雑音が出ません。

2. 以前、電力会社に勤めていた人の話  :  戦時中、東京電力の信濃川水系の水力発電所に勤務していた人から聞きました。電力は交流なので、いくつものの発電機が勝手に好きな位相で送電するわけにいきません。「自分のところの発電機の位相と、送電線を流れる電気の位相を合わせるやり方」を聞きました。発電機に送る水量を少しずつ増やして、大体の目標周波数に近付いたら、自分の発電機の位相を全体の位相より少し遅い状態にして、そこで接続します。そうすると、自分のところに発電機が、スーッと吸い込まれるように位相が進み、回転が安定するそうです。逆に自分の位相を進めておいて接続すると、ガツンとブレーキがかかって、発電機がいたむそうです。

全体の発電量が消費量を上まると、電圧が上がり周波数も上がります。逆ですと電圧が下がり周波数も下がります。昔は、電力会社の電源の電圧や周波数は今ほど安定せず、正弦波の波形も凸凹でした。今は過剰供給にならないように細かく調整しています。戦争中、関東圏で変電所が爆撃されると、変電所がショートして、それが100㎞も離れた発電機に伝わって、ドンと音がしたそうです。

単相交流は電線が2本なのに、どうして3本の電線で3相交流が送れのるだろうか? 電圧(電位差)は相対的なもので、絶対的なものではありません。3本の電線(A,B,C)では、A-B間、B-C間、C-A間で電位差が生じます。(それぞれの間に周波数と位相の異なる電力を送ることも可能です。)一般的には、3相交流は周波数と電圧は一定で、それぞれの位相が120度づつずれています。

3. 冬型気圧配置 :  地上天気図の等圧線が縦に並ぶ西高東低気圧配置では、北部は大雪になります。高層では北緯40度より北を寒気団が東進します。高層では寒気の中心が低気圧です。北半球では低気圧の中では反時計回転に風が吹きます。寒気の襲来当初は本州の北西が低気圧になり、本州上空では南西の風が吹きます。寒気(低気圧)が本州の真北まで進んでくると西風になりますが、この状態では北部の雪は多くなく、大北や木曽で雪が降ります。寒気が北に抜けると上空の風は北西風になり、漸く北部で大雪になるのです。今回(2024.1.14)の、大雪では上空の寒気が強く、かつこの状態(本州の北東に寒気)が長く長く続きました。

 

 

 

 

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