電池あれこれ | 市川内科医院のブログ│実験室

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電池あれこれ

2022年10月22日

テスターがないときに、大体の電池残量を調べる方法があります。人指し指を軽くなめて電池のマイナス(-)極におき、プラス(+)極を舌先でなめます。電気が残っていれば軽い塩味がします。電池を2本直列にすれば、さらに塩味が強まります。プラス、マイナスを逆にすると塩味は感じません。

友人の小児科医のブログを見たら減塩食器の話が出ていました。スプーンに秘密がありそうです。詳しいことは。「減塩スプーン・生活を助ける夢の食器」で検索してみてください。私は初め、「電解液を2種類の金属で挟むと電池になる」と言う原理を利用したのだと思いまいしたが、スプーンの中に電池が入っているようです。

電池の+極側では金属が溶解して、唾液に混じって塩味を感じるようです。科学的には、+極は酸化反応を起こし、アノード極です。

 

 

 

次に、「お金で電気が起こる」話です。塩水で濡らしたティシューを、10円銅貨と1円アルミ貨で挟みました。銅貨側がプラス(+)の電池ができました。アルミニウムと銅のイオン化傾向を利用した実験です。写真では、0.39Vしか出ていませんが、塩分濃度を変えればもっと高電圧が得られるかもしれません。アルミニウム板と銅板を大きくすれば、豆電球くらいは点くかもしれません。

 

 

お金の電池はあまりに微力なので、上の仕掛けを作っつてみました見ました。アルミ板の上に塩水で濡らしたティッシューを敷き、その上に銅板を置きました。この仕掛けを2セット作り直列につなぎました。出力1.1V(内部抵抗650Ω、直結電流1.7mA)が得られました。これで赤色の発光ダイオードぐらいは淡く灯ると思ったのですが全くダメでした。

 

 

アルミ、銅電池の化学式です。AlとCuのイオン化傾向の違いを利用したものです。イオン化傾向は高校の科学で学びました。 高い方から、 K   Na   Ca ・ ・Al    Zn   Fe・・H  Cu   Hg   Ag   Pt   Au だったと思います。覚え方は「貸そうかな まあ宛てにすな 出納過ぎは禁」でした。Web. を見たら、今は「リッチに貸そうかなあ まああてにすんな ひどすぎる借金」だそうです。頭にリチウム(  Li  )が付いたのです。Li は今やリチウム電池として重要なレアメタルですが、私の高校時代はあまり注目されていませんでした。ただ、炭酸リチウムは躁病の治療薬として、昔から使われてきました。

 

 

 

次に、水道管の腐食について考えましょう。電蝕(でんしょく)と言い、昔はこのことがよく理解されていなくて水道管の破裂がよく起きました。鉄管に真鍮管を繋ぐと、両者は異種金属なので接触部に電流が流れ、長い間には水道管が腐蝕して破裂します。今はこんなことをする水道屋さんはいないから安心です。

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