464 私の本 59 認知症と高血糖
2026年7月11日

「糖毒脳」下村健寿著 最近、高血糖(糖尿病)が様々な疾患を引き起こすことが分ってきました。ただ、どんな人でも血糖が高ければ認知症になるか?と言えば、そうでもありません。人の血液にはコレステロールや中性脂肪を運ぶApo E というタンパクが存在します。Apo Eは E2 / E3 / E4 のサブタイプが存在し、ヒトにはそれぞれ 2つずつの組合わせがあります。E2/E2 E2/E3 E2/E4 E3/E3 E3/E4 E4/E4 です。E4 が一つでもあると、アルツハイマー病の罹患率が高まります。発現率は、青の組み合わせが1 とすると、緑が 2.5倍、茶が 5.6倍 , 赤が33.1倍です。アルツハイマー病になり易いE4 を持つ人は、血糖値が高いとさらに病気になり易くなります。E4を持たない人は血糖が高くてもアルツハイマー病になりにくいのです。
この本で、もう一つ面白いのは、認知症は誰でも歳を取ればかかる病気だけれど、工夫次第では発症を遅らせるということでした。普通に使う生活能力のほかに、周辺の能力を鍛えておけばよいのです。例えば文章を書く、読む、絵を描く、音楽を演奏するなどの、周辺の能力を鍛えておけば、普通に使う生活能力が衰えても、周辺の能力が補って、認知症が起こりにくいのです。例えば、作家の佐藤愛子は100歳まで認知症が進行しなかったのは、読んだり書いたりする能力があったからです。著者はこの力を、可塑性がある能力と言っています。





















