470 祇園精舎の鐘の声 その38 熱中症の対応
2026年7月21日
「新潟県で路上で意識がなく倒れていた人がいて、体を触ったら熱かったので、熱中症と診断してドクターヘリで救急搬送されたが、医療機関で死亡した」と報じられていた。一体、人は何を考えているんだろうか。私がいつも言っているように、熱中症になったら、頭からバケツ 1 杯の水をかけるだけで、あっという間に回復します。私は救急医療の専門家ではありませんが、私の経験と医学的知識から、世の中の人のすべての人に知っておいてほしいのは以下のことです。
人が生命維持に必要な臓器は延髄を始めとする脳幹部です。ここは非常に重要な部分なので、頭頸部の深いところに位置し、外力から厚く守られています。それが、熱に関してはむしろ逆です。血液を介して脳幹部が熱せられると、ここは冷却機関がないので無防備です。脳幹部を冷やすには循環する血液を冷やすしか仕様が無いのです。だから、頭から水をドバっとかけてやれば脳幹部は冷やされて、あっという間に意識は戻ります。ドクターヘリを呼ぶ前にやることは、体を冷やすか、頭に水をぶっかけることです。もっとも、高度の熱中症では、脳幹部が機能不全に陥っているから何をやってもだめです。点滴するより冷やすほうがまだマシです。
てんかん発作は、痙攣により全身の筋肉が強く収縮して、熱エネルギーが蓄積して高体温になります。昔から、「癲癇は頭から水をかけると治る」と言われる所以です。 私は若い頃から熱中症になりかけたことが何度もあります。そんな特は涼しい日陰で休んで、団扇で強烈に扇ぐことだけで回復しました。真夏の沢登りで、カンカン日照りの河原を歩いていて熱中症になりかけました。たまらず、水流に飛び込んだらあっという間に回復しました。とにかく、体を冷やすだけで熱中症は回復するのです。それからは、夏山に登るときは団扇を持参することにしました。 山で冷たい水が流れている沢では、誰でもお腹いっぱいに水を飲んで、顔を洗います。誰に教わらなくても、皆やっていることです。
熱中症の予防は、「水分補給と塩分摂取」だけみたいに言われていますが、それは「汗をかける状態にしておけ」という、間接的な予防に過ぎません。「普段から体を動かさない習慣の人は、汗をかきにくいから予防しろ」と言っているだけです。普通に生活している人は水分や塩分は必要量は確保されているから、敢えてそんなことをするより、熱中症になったら冷やすことの方が大事です。
今、体温を下げる様々なグッズが売られれています。それはとても良いアイディアです。それでも熱中症にかかったら、上半身を裸にして大きな団扇であおいで下さい。回復しなかったら、水風呂か冷水シャワーです。 「熱中症は専門医しか治せない」と思っている大半の医者にも聞いてほしいです。「熱中症は血液中の電解質の異常」とか言って、ちまちま補液なんぞしている大半の救急医は、もう一度基本に戻って熱中症死亡から患者を救ってほしいものだ。
他に、スポーツ中の熱中症対策で当たり前にやっていることは、いくらでもある。マラソンランナーが給水所で頭から冷水をかける、炎天下のスポーツでは日陰とヤカンの冷水、自衛隊では訓練中にいつでも入れる水風呂施設が備えられている、後頸部だけ冷やせる局所冷却器が市販されている、etc, 私のこのブログを読んでくれた人は納得してくれるだろう。





















