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491 私の本 62 8000m峰は14座ある

2026年9月8日

「最後の山」石川直樹著  14座のうちこの本では、ガッシャブルムⅡ、ダウラギリ、カンチェンジュンガ、K2 、マナスル、アンナプルナ、ナンガパルバット、ガッシャブルムⅠ、チョオユー、シシャパンマを取り上げてある。今、登山界では14座を全て登頂した登山者が評価を受ける時代だ。登山方法も様変わりし、昔の極地法から少ない登攀キャンプと固定ザイルを使って、短期間で多くの登山家が登頂できるようになった。といっても、山によっては状況は変わり、どの山も気を抜けば即遭難死につながる。この本でも、いつ死んでもおかしくないような困難な登攀と下山を成功させている。石川はもともと登山家ではなく、写真家として世界を駆け回っているうちに、8000m峰に興味を持ったのだ。その点、登山家なら無理をして登頂して、挙句の果て遭難死する人が多い中、石川は潔(いさぎよ)く退却して助かっている。ここに書かれたすべての山の登山記録は、読者をいつもハラハラオキドキさせる。

14座全山登頂を目指す中で、本当の山頂に登らなくて、登ったと勘違いする山がある。石川はその点十分注意して重いカメラで頂上からの景色を撮影して登頂を証明している。マナスルは長い間、偽の山頂を多くの登山家が真の山頂と勘違いしていた。マナスルは1956年に日本隊が初登頂したが、真の頂上に立っている。当時の日本隊のレベルは高かったのだ。2021年までに40人が登頂したが、そのうち真の山頂に立ったのはたったの8人だったそうだ。

チョオユーでは広い山頂雪原でホワイトアウトになり、たまたま後続の登山者のGPSに導かれて登頂している。シシャパンマでは、一回目の登山で短期間に4人の登山者が遭難死し、2度目に成功させている。この本の中でたくさんの山仲間が遭難死している。石川は死んだ人を最大にリスペクトしていて、その記載が胸を打つ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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