473 私の本 60 日本と中国の鵜飼の違い
2026年7月22日

「逃げないカワウ」卯田壮平著 とにかく面白い。こんな面白い本を読んだのは最近珍しい。日本と中国の鵜飼の違い、日本ではウミウに対して、中国ではカワウ。日本では鵜を紐で繋ぐが、中国では繋がず自由に泳がせ、かつ逃げない。日本では内水の漁業は殆ど成り立たないが、中国では広い内水域のため、極めて内水漁業が充実している。それぞれ、細いことを書き始めればネタバレになるから書かないが、この本だけは絶対に買って読んでほしいです。
この本にも書いてあるけど、私が知っていることも書かせて下さい。近年日本ではカワウの食害が取り沙汰されています。千曲川流域ではカワウが大繁殖して、中野市内の千曲川では大群を見かけます。3年ほど前に戸隠の小鳥ヶ池で、濡れた羽を広げたままじっと佇むカワウを見かけました。こんな山の中まで飛んできて魚を捕り、その後羽を乾かすカワウは不気味でした。鵜の仲間は潜水しやすく水中でも動く回りやすくするため、羽は親水性です。その代わり、水から上がると羽はびしょ濡れなので、長いあいだ羽を広げてじっとしています。人が近づいても逃げません。ハクチョウやカモは水に潜ってもすぐに飛び立てるように、羽に脂肪が付いてていて撥水性です。(私は戸隠のカワウの写真がどこかにあるので、見つかったら提示します)
日本の鵜飼のウミウは茨城の海岸で捕まえた成鳥のウミウです。常に首に紐を付けないと逃げていっってしまいます。中国のカワウは人口繁殖したカワウを育てます。コンラット・ローレンツが唱えた刷り込み現象で、雛鳥は人間を親と勘違いする習性を活かして放し飼いできるのです。 この本の終わりに著者が鵜飼の学民意取り組むやり方が書かれていて、とても興味を持った。著者の学問に対する姿勢に感心した次第。





















