新潟古町の芸妓(げいこ)さん
2024年10月16日
大学の同級会の会場は、新潟市古町の割烹料理屋でした。幹事が新潟在住で、古くから新潟市民が利用してきたお店に連れて行ってくれました。観光客向けではないしっとりした雰囲気でした。お肴(さかな)は芸妓さんの歌と踊りです。新潟は江戸時代から、北前船の寄港地、佐渡航路の出発地、越後米の集散地として栄えました。明治に入ってからは、新潟港は舞鶴港と並んで日本海岸最大の軍港でした。
青の衣装の芸妓さんがリーダーで歌と三味線、二人(もう一人は柱の陰)は踊り手です。歌い手は細いけどとても良い声で、三味線の穏やかな伴奏は心に染みました。時代が50年ほど遡った感じがしました。
見て欲しいのが芸妓さんの顔のお化粧です。顔を真っ白く塗って、色は赤と黒だけで仕上げてあります。まるで木目込み人形みたいです。芸妓さんの説明では、昔の室内は蠟燭の灯りだけで暗かったので、この様な化粧をしたそうです。私が思うのに、新潟は関西の文化が入ってきたのだと思います。北前船が上方(かみがた)の文化を運んできて、京都の舞妓さんの化粧も連れてきたのではないでしょうか。もしかしたら、実際の舞妓さんが北前船に乗ってやった来たりして・・・
新潟は日本海岸独特の、しっとりした穏やかな文化が根付いているようでした。