血液サラサラの薬(3)
2017年4月17日
動脈性の血栓は淡黄色をしていて、血小板血栓と呼ばれます。血液が勢い良く流れている動脈では、血管内膜に傷がつくとそこに血小板が付着し、それが少しずつ成長していき、やがて血管が閉塞するほどになります。全身の閉塞性動脈疾患、脳血管疾患、心臓の冠動脈疾患などの予防には、写真の抗血小板薬が使われます。いずれも、プロスタグランディンを介しての血小板凝集を抑制する薬で、左端のバイアスピリンは、ふだん解熱鎮痛で使う量よりぐっと少ない量を飲みます。真ん中のプラビックスはこの系統の薬の中では最もよく使われます。右のプレタールは脳血管疾患に適応があります。