八ケ郷用水分水タンク
2021年3月18日
中野扇状地の治水と利水は、夜間瀬川からの取水の歴史でもありました。中野町と周辺の農村部に生活用水や農業用水を供給するために、八ケ郷用水が整備されてきました。限られた供給水量を各地域に公平に分配するために、様々なの工夫がなされています。中世に入り夜間瀬川の流れが扇状地の北端に移り、扇央部が水不足になったこともあり、八ケ郷用水の重要性がさらに増しました。
八ケ郷用水は、更科、小田中、中野、西条、一本木、若宮、竹原の八ケ郷に用水を供給しています。写真の分水タンクでは、放出口数で水量を調整しています。2口開いた放出口が2か所写っていますが、この右側にも1口の放出口が4か所あります。水路は下流で分流、合流を繰り返し、中野扇状地を網の目状に流れ、田畑を潤します。