東江部周辺(水門)
2022年4月5日
国道403号線が正面を横切っています。信号は「砂山」です。水門は東江部の水田をを潤す用水をせき止めています。水門を流れ落ちた用水は国道の先で権現ノ木川に注ぎます。権現ノ木川はやがて江部川に合流し、小布施町境で篠井川に注ぎます。この辺りは延徳田んぼと呼ばれ、水害の常襲地帯です。そのためこの辺りのめぼしい河川は常に浚渫(しゅんさつ)されて、普段の水位は低く保たれています。以前は権現ノ木川に堆積した土砂は底ざらいいされて、この辺りに積み上げられたので、砂山の地名が残ったものと思われます。普段は権現ノ木川の水位が低いので、灌漑用水の水位を高めるため水門が必要なのです。
この信号を草間に向けてさらに200mほど進むと、江部川の橋に達します。以前はここにも水門([向け水門)がありましたが今は撤去されて、水田用水をポンプアップで賄っています。水は高いところから低い方に向かって流れるので、水さえあれば水田耕作ができるというものでもないのですね。