東江部周辺(殿橋)
2022年4月6日
中野市と小布施町の境界にあり、「どのはし」と呼びます。流れる川は篠井川です。この辺りは延徳田んぼの中心部に当たります。延徳田んぼは昔は「延洞湖」と呼ばれる巨大な遊水地でしたが、江戸時代から徐々に干拓が進められ、圃場として整備されてきました。この写真は篠井川を上流に向かって撮影しました。殿橋のすぐ上流で真引川が南から合流し、殿橋のすぐ下流で江部川が北から合流します。
私の父は魚取りが好きで、終戦直後はよくこの川でフナやコイを獲っていました。地元の漁業協同組合に入り、四っ手網漁の権利も持っていました。殿橋近くの篠井川で夜中じゅう漁をして、朝方ビクいっぱいの小魚を持ち帰ったものです。戦後の食糧が乏しい中で、我が家は小魚の甘露煮が貴重なたんぱく源でした。私が小学生のころは、父の投網の助手に付き合わされました。父が投網を投げ、土手の上の私が撮れた魚をビク入れてついて回りました。いまは誰も魚を獲る人がいませんが、当時はどうしてあんなにたくさん魚がいたのでしょうか?