今年の桜は見事でした | 市川内科医院 院長のブログ│休憩室

長野県中野市三好町1-2-10 TEL:0269-22-3366 長野電鉄長野線「信州中野」駅 徒歩6分

タイトル背景

休憩室市川内科医院院長のブログ

▼ MENU

今年の桜は見事でした

2025年4月25日

いつも行くところは、どこの桜も見事でした。ソメイヨシノだけでなく、枝垂れ桜もオオヤマザクラも花の付きは例年以上でした。アイキャッチ画像でも花房が盛り上がるほどに太く咲いています。花付きが良いのは冬の寒さのせいでした。今年の冬は例年になく寒かったです。バラ科の植物の花芽が成長するのに、冬の寒さが影響します。

例えば、サクランボを「早く収穫したいから」と言って、早い時期にハウスをかけて加温しても、花は咲きません。サクランボは、7℃以下の気温が 積算で 1,400 時間 を越さないと、花芽の成長が始まりません。この仕組みを「低温積算冬」と呼びます。冬を越して低温積算1,400時間が過ぎたら、ハウスをかけて加温すると、花芽が伸びて開花します。サクランボの産地は長野県と山形県です。リンゴは長野県と青森県です。いずれも、冬の寒さがカギです。

静岡県の久能山の石垣イチゴも同じ仕組みです。秋にイチゴの苗を富士山の中腹の冷涼な気候に晒し、冬を越したら平地に下ろして、花を咲かせると早く収穫できます。寒冷暴露と開花の関係は、エピジェネティクスの仕組みで説明されます。バラ科の花付きは冬の寒さが厳しいほど良くなるのです。

新着情報
カテゴリー

このブログに関するご感想やご質問

▼ 診療内容
アーカイブ
pagetop