クヌギのドングリ
2017年10月29日
山道にクヌギのドングリがたくさん落ちていたので、拾い集めて撮影しました。クヌギはアジア大陸南西部に広く分布し、日本には人手によって渡来したと考えられます。幹がまっすぐで建材に使いやすいこと、材が緻密で薪炭として有用であることより、律令時代から播種、植樹が推奨されてきました。そのため「国木(くにぎ)」と呼ばれ、のちに「クヌギ」に転訛したと言われます。たたら製鉄の燃料としても重要で、日本の国の発展にも大きな役割を占めてきました。
クヌギは人の手によってのみ、分布範囲を広げることができます。そのため、クヌギは人が通った山道の周辺にしか生えていません。一方、クヌギのドングリはまん丸なので、草が生えていない山道だと、坂をどんどん転がり落ちるので、遠くに運ばれて生えることも可能です。