ニワトコの芽吹き
2018年4月5日
ニワトコは他の樹木に先駆けて芽吹きます。まもなく、白い粟粒を付けたような穂状の花を咲かせ、夏には赤い粒々の実をたくさんつけます。里山のやや湿り気のある谷沿いや、大きな川の河川敷によく生えています。
ニワトコは、昔から日本でも西洋でも広く利用されてきました。日本では接骨木と呼ばれ、民間薬として骨折の治療に用いられました。枝を黒焼きにして酢とうどん粉で混ぜ、骨折部位に付けて治癒を促しましたが、現在は使われません。
若芽は山菜としても食べられます。(私の経験では食べ過ぎるとお腹が緩くなります) 昔は子供の疳の虫の薬としても使われました。フランス料理に、ニワトコ酢が使われるそうですが、その製法は不明です。赤く熟した果実を使うのでしょうか?
枝は中空のため、両端を斜めに削って鳥籠にさせば、止まり木になります。