音楽と読書
2023年5月9日
本を読みながら音楽を聴きのが好きです。かけるレコードは、日本語の歌詞さえなければ何でもOKです。(日本語の歌を聴きながら本は読めません)この間、たまたま聴いたのがこのレコードでした。LPを聴く楽しみの一つは、ジャケットの写真を見ることです。ここに写っている夫人は、ルイ15世の愛娼、ポンパドゥール夫人です。「かの名はポンパドール」と言うノンフィクションがあり、私は読んだ記憶があります。WEBで見つけたポンパドゥール夫人の紹介記事を無断で載せます。・・・・ルイ15世の寵姫、ポンパドール侯爵夫人となり、フランスのみならずヨーロッパの芸術、文化の発展に目覚ましい貢献を果たし、事実上の宰相・外相の役目まで務めた、ポンパドール夫人の類い稀な活躍を華麗に描きます! ・・・(佐藤賢一 おすすめランキング) 機会があったら読んでみてください。
ところで、レコードはバッハの協奏曲集で、演奏はドイツ・バッハ・ゾリステンです。それなのに、フランスを代表する美女の姿・・・ 不思議です。私はジャケットを見てレコードを買う方ではないけど、雑誌のレコード紹介の記事を見てたまたま買ったのがこのLPです。
朝日新聞の「天声人語」です。「積ん読」のことを書いてあるけど、私のやりかたを書きます。以前か何度も話していますが、私のは「同時に何冊かを併読する」やり方です。
いまいま、併読中の本です。ある本を読み始めて飽きたら、次の本を手に取る。それも飽きたら次の本・・・と読みます。一回の読書時間中に何回りも繰り返すこともあります。難しい本や怖い話などは、すぐ読めなくなるので、時間を改めて挑戦すれば再び読めます。このやり方は良いですよ。藤村の「夜明け前」なんかも、このやり方で読了しました。
写真のガリバーは 491p、DUNCESは 541pもありますが、少しずつ読んでもうじき読了です。併読の楽しみに、どちらか本の記載がもう一方の本の内容に重なるときがあることです。今回も、ガリバーの中にDUNCESの意味を書いてあるところがあり、面白かったです。ちょっと長いけど、「ガリバー・・」の脚注・解説文の一部です。「・・・ここで「ど阿呆」と訳した語は Dunce(s) だが、そもそもこの語は、スコトゥスの正式な名 Johannes Ⅾuns Scotus からきている。彼の混迷ぶりを後世の学者がからかったため、Duns あるいは Dunce が「頭の硬い阿呆」を意味する普通名詞名なったのである。」・・
ヘルダリンは超難解、藤村は2段組みで350pです。いずれ読み終えるでしょう。「凍」はヒマラヤの高峰をロッククライムする話ですが、山の怖さをなまじ知っている私には、怖すぎてなかなか続けて読めません。