東江部周辺(けだし)
2022年4月4日
国道403号線の、東江部信号の交差点です。正面のお店のブルーシートの前に、庚申塔とお地蔵さんが建っていました。ここの小字は「家出し(けだし)」で、いまも「けだし」と呼んでいます。「家出し」は家の出入り口の意味ですが、ここの西側に「古屋敷」という名が伝わっていることから、開発当時の家並みの出口の意味のようです。山田家も江部に住み着いた当時は、この辺りに屋敷がありましたが、度重なる洪水で徐々に北上して、今の位置に定着したようです。
写真は目の前が国道403号線横切っており、右奥に向かう道は谷街道です。江戸時代の谷街道は北国街道と十日町街道を結ぶ重要な街道でした。谷街道は矢代(屋代)で北国街道と別れ、松代→須坂→中野→飯山→十日町を通ります。屋代からこの東江部信号までは、いまは国道403号線です。ここで谷街道は国道403号線と別れます。東江部信号から403号線を北北東に約400m進むと、山田家資料館の立派な長屋門が見えてきます。この門は山田家では裏門と称しています。一方、山田家の屋敷の谷街道方向に出る門は表門と呼ばれていましたが、今は壊れて撤去されてしまいました。谷街道の重要性が分かると思います。