林道・安南平線入口
2024年6月15日
R292 上林ゲートから林道入り口まで歩きました。アイキャッチ画像の正面は笠ヶ岳と三沢山を結ぶ主稜線です。明治の初期この稜線上を、寒沢堰が通っていました。麓の寒沢村に用水を供給するために作られたのですが、殆ど水を流さないうちに水路が崩落して、以後使用できませんでした。寒沢堰の水源は県境を(隧道を掘って)越した群馬県のガラン沢です。ガラン沢取り入れ口より上部の水利権は寒沢村が持っていました。明治期以降、寒沢堰の水利権は、今の中野市の八ケ郷用水が買い取りました。角間川は横湯川と合流し、夜間瀬川になります。八ケ郷用水は中野市松崎で夜間瀬川から取り入れられます。八ケ郷用水は夜間瀬川扇状地を潤し、扇端部に広がる広大な圃場の用水を賄います。寒沢堰の水利権は、中部電力も持っています。平穏発電所の発電用水として使った水は全部角間川に戻すことが条件です。用水を畑の灌漑に使うことは許されません。水利権と言うものはかくも厳格なものなのです。
1. 平穏第1発電所送電線鉄塔です。この程度の送電線にしては電線の口径が太いです。送電ロスを少しでも減らすためです。
2. ナワシロイチゴです。熟したら食べたいです。また来ようかな。
3. タケニグサです。どうって言うことは無いけど、私はこういうガラの大きな植物が好きです。元気を貰えます。「根曲がり竹」などの細工をする際、タケニグサと煮ると柔らかくなるそうです。茎をポキンと折ると、黄色い汁がにじみ出ます。クサノオウもそうですが、ケシ科のこの手の汁は「虫刺され」「痒み」の民間薬です。アルカロイドが含まれるので有毒です。
4. 里のヤマボウシはとっくに終わっています。