霜柱
2019年1月5日
夏にフラワーポットに植えたバーベナ(クマツヅラ科)が枯れ、片付けるのが面倒なのでそのままにしておいたら、このところの冷え込みで、枯れた茎に霜柱ができていました。膨張した氷が茎を破って太い氷柱を形成し、見事な氷の芸術になっています。茎は枯れても根(毛根)の細胞は生きているので、根が地中の水分を吸い上げ、その水分が氷結すると言われています。
普通、畑などによくできる霜柱の水分補給は、毛細管現象で説明されています。今回のバーベナの霜柱も、たとえ細胞は死んでいても、普通の霜柱と同じ毛細管現象だけでも説明できるので、おそらくその説の方が正しいと思います。
このような霜柱ができる植物に、名前がそのままズバリのシモバシラ(シソ科)があります。同じシソ科のセキヤノアキチョウジでも霜柱ができます。クマツヅラ科とシソ科は近縁な科なので、このような現象が共通して現れるのでしょうか。