アネロイド式血圧計 | 市川内科医院　院長のブログ│休憩室

いま私が集団検診などで使っている血圧計です。円形の窓の付いた圧力計の下のゴムカフを握ったり放したりして、上腕に巻いたマンシェットに空気を送ります。空気圧を下げていくと動脈に血液が流れたり止まったりします。その時の尺骨動脈に生じる衝撃波を左の聴診器で聴き取ります。以前は水銀柱の高さで圧力を計測していましたが、水銀は有毒であることから、現在は使用していません。最近は脈波から血圧を計る自動血圧計が主流ですが、アネロイド式のほうが短時間で血圧が計れるので、私は集団検診などの血圧測定には、旧式ではありますがこのタイプの血圧計を愛用しています。アネロイド式の圧力センサーは、真空の缶詰の缶を想像してください。圧力をかけると缶詰はへこみますが、それを機械的(アナログ的)に計測して表示します。